おたふくかぜの難聴をワクチンで予防を

おたふくかぜ難聴をワクチンで予防しましょう

今年の9月に入り、日本耳鼻咽喉科学会による全国調査が公表され、各新聞、テレビなどで報道されました。全国の医療機関3536施設から回答を得て、おたふくかぜによる難聴が2015、16年の2年間で少なくとも336人いることがわかりました。約8割の人が高度難聴または重度難聴で、14人が両耳の難聴となっていました。全体の約半数154人が5〜10歳で、こどもが難聴になるケースが多く、一方で子育て世代の30代も目立ちました。

日本外来小児科学会の前方視的研究では、7400人のおたふくかぜ患者さんで7人の難聴の発症を認め、1000人に1人は発生すると考えられています。感染する人が年間100万人程度ですので、年間約1000人がおたふくかぜによる難聴になっていると考えられます。今回の調査で明らかになった方々は氷山の一角と思われます。

1993年にMMRワクチンの副作用が問題になり、定期接種が中止になり、おたふくかぜワクチンは単独の任意接種となっています。最近はワクチンも改良され、副作用も以前よりごくまれになっています。年間約70−80万本接種されています。1歳の麻疹・風疹(MR)ワクチンや水痘ワクチンと一緒に1回目を、4−6歳に2回目の接種をうけると大人になっても予防できると考えられています。おたふくかぜを軽い病気と考えず、ワクチンでしっかり予防しましょう。