インフルエンザに対する画期的な薬ができました。

インフルエンザ治療薬ゾフルーザの作用機序

2018年3月に発売された新しいインフルエンザ治療薬にゾフルーザがあります。下記に示しますようにインフルエンザはタンパクを作るパートと遺伝子を複製するパートの2つが働いて初めてインフルエンザウイルスは増えていきます(筑波大学川口研究室より)。ゾフルーザはインフルエンザウイルスがヒトのRNAを乗っ取ってウイルスのRNAをつなぐ、キャップ依存性エンドヌクレアーゼをブロックする薬です。この酵素はウイルスだけにあり、ヒトには存在しないため副作用もすくないようです。これまでのタミフルなどのインフルエンザの薬はタンパクも遺伝子もできあがってしまったあとに、細胞から切り離す酵素、ノイラミニダーゼをブロックする薬でした。つまりインフルエンザウイルスのタンパクも遺伝子も出来上がっているのです。それに対しゾフルーザは遺伝子の増幅はブロックできませんがタンパクの合成はブロックしますので、インフルエンザのウイルスがほとんど増えません。今までのくすりより早くインフルエンザウイルスを減らすことができます。そのため、これまで1日2回、5日間飲んだり、吸ったりしていたタミフルなどのノイラミニダーゼ薬とことなり、たった1回飲むだけでほとんど同じ効果があります。

インフル増植