大きいこどもさんにB型肝炎ワクチンが必要なわけ

B型肝炎ウイルスは肝硬変や肝がんの発生原因

B型肝炎ウイルスに持続的に感染すると、大人になって肝硬変や肝がんになる方が多いのです。3歳までに感染すると、持続感染するキャリアになりやすいことが分かってきました。さらにキャリアーにならなくとも、感染したウイルスはずっと肝臓にとどまり、成人になって大きな手術や抗がん剤の治療時に肝炎を起こしてくることも分かってきました。

これまでの日本での対策

日本ではB型肝炎ウイルスを持っているキャリアのお母さんの子どもたちだけ、限定して予防をしてきました。これにより、母子感染によるキャリアは減少しましたが、父子感染、成人してからの性感染症、経路のわからない保育園などでの感染が増えてきました。

B型肝炎はどうやって感染するの

一番強い感染源はキャリアの血液と精液(性感染症)です。しかしそれ以外でも、唾液、涙、汗、鼻水、尿でもうつることが分かってきました。相撲部やレスリング部やアメリカンフットボール部などでの流行や感染、その他かみつきなどでの感染が報告されています。

2016年4月以降生まれの子どもさんは1歳未満まで定期接種になりました

2016年4月以降生まれの方はすでに定期接種が始まり、無料で接種できます。期限は1歳未満までです。
 

大きいお子さんはいつ頃から受ければいいの

子どもが感染すると大人よりキャリアになりやすいので、なるべく早く受けましょう。4週間隔で2回、さらに5〜6か月あけて3回目の接種を受けましょう。集団生活に入る前に接種することをおすすめします。小・中学生までは是非おすすめします。
任意接種のため費用は10歳未満の小児では1回0.25ml接種で5100円、10歳以上では1回0.5ml接種で6200円です。

 

世界の70%以上の国が全員に3回のワクチン接種

世界では179の国と地域(70%以上)で出生児の全員にB型肝炎ワクチンを3回接種しています。日本はB型肝炎ワクチンを定期接種化していない数少ない国です。よく比較される北朝鮮でも定期接種されています。

WHOがまとめたB型肝炎ワクチン接種の世界地図

Happy Note 教えてドクター 済生会横浜市東部病院 こどもセンター 肝臓消化器部門部長 乾あやの先生の記事より抜粋